70代男性|他院で抜歯した左下第一大臼歯をインプラントとジルコニアクラウンで補った症例
1.症例情報
患者情報
- 70代男性
主訴
- 他院での抜歯後のインプラント相談
- インプラントによる審美性・機能性の回復希望
全身状態
- 高血圧・糖尿病
2.初診時の口腔内所見
- 欠損部位: 下顎左側第1大臼歯(36)
- 汚れの付着による歯肉腫脹
3.治療計画
- 欠損部、1本のインプラント埋入
- 補綴はジルコニアクラウンを選択(審美性・耐久性を重視)
4.治療の選択理由
- 患者のインプラント希望
- 審美性・機能性・咀嚼機能の回復を重視
5.術前準備
- CT撮影にて骨量確認
- 治療計画の説明とインフォームドコンセント取得
- 術前の口腔衛生指導実施
6.使用材料詳細
- インプラント体: straumann
- 補綴材料: ジルコニアクラウン
7.インプラント埋入手術
- 局所麻酔下にインプラント(φ4.8mm ×8 mm)埋入
- 一次手術後、2ヶ月後に二次手術(ヒーリングアバットメント装着)
8.補綴治療
- 光学印象(口腔内スキャナー)にて印象採得
- スクリュー固定にて装着、咬合調整を実施
9.術前術後写真






10.治療結果
- 補綴装着後の審美性・機能性ともに良好
- X線にて骨吸収なし、軟組織も安定
- 経過観察中も良好な予後を維持
11.治療費用と期間
- 治療費用: ¥533,500(税込)
- 治療期間: 約4か月
12.術後のメインテナンス計画
- プラークコントロール指導、定期的なX線撮影の頻度
- 最初は3か月ごとに来院を促し、2年目以降は状態に応じて3~6か月間に調整し、インプラント周囲炎の予防
- 来院時に必要に応じて、口腔内写真やX線撮影を実施し、変化を記録(歯肉ラインの変化を写真で記録し、退縮傾向があれば早期対応)(必要に応じて歯肉移植や補綴再製の検討も視野に入れる)
- インプラント周囲のプロービングや出血評価を行う(BOP・排膿)
- インプラント周囲の清掃指導(スーパーフロスやタフトブラシの使用法や補綴形態に応じた清掃器具の選定)
- 補綴物の咬合接触を確認し、過度な咬合力が加わっていないか評価
- 対合歯の変化や咬合干渉が生じたときは早期に調整
13.インプラントのメリット、デメリット
メリット
- 天然歯に近い見た目と噛み心地。チタン製の人工歯根が骨と結合するため、見た目・機能ともに自然の歯に近い感覚で噛むことができます。
- 周囲の歯を削る量を抑えられる場合があります。ただし、口腔内の状態や治療計画により異なります。
- 顎の骨が痩せにくい。インプラントが骨に力を伝えるため、骨が維持されやすく、顔の輪郭の変化を防ぐ効果もあります。
- 長期間安定する。正しくケアすれば、10年以上、場合によっては20年以上使用できます。
- 取り外しの必要がない。入れ歯のように取り外しの手間や違和感がなく、発音にも支障が出にくいです。
デメリット
- 外科手術が必要。顎の骨に人工歯根を埋め込む手術を行うため、体への負担があります。
- 治療期間が長い。骨とインプラントが結合するのに数か月かかるため、全体で半年ほど要することもあります。
- 費用が高い。保険適用外(自由診療)で、1本あたり30〜60万円程度が一般的です。
- 骨の量や質に制限がある。骨が少ない、または骨質が弱い場合、骨造成などの追加手術が必要になることがあります。(別途料金がかかります)
- メンテナンスが必須。定期的な歯科検診と丁寧な歯磨きを怠ると、インプラント周囲炎(歯周病のような炎症)を起こすことがあります。
14.インプラントの副作用とリスク
- 手術後の痛み・腫れ・出血。手術直後に数日間続くことがありますが、通常は自然に治まります。
- 感染(インプラント周囲炎)。細菌感染により、インプラントを支える骨が溶けることがあります。
- 神経損傷。下顎の神経に近い位置に埋入すると、まれにしびれや違和感が残ることがあります。
- 上顎洞への影響。上顎の奥歯付近では、上顎洞(鼻の奥の空洞)に近いため、誤って洞内に突き抜けるリスクがあります。
- インプラントの破損・脱落。強い噛みしめや歯ぎしり、感染により、インプラントが破損・脱落する場合があります。
免責事項・医療広告ガイドライン遵守
この症例は当院で実施した自由診療の治療例です。
治療の効果や経過には個人差があります。すべての方に同じ結果が得られるとは限りません。
自由診療のため、保険適用外となります。治療費は症例ごとに記載した金額が目安となります。
治療には次のようなリスク・副作用が生じる可能性があります(治療法により異なります):
- 治療部位の腫れ・痛み・出血
- 治療後の知覚過敏
- 素材アレルギーの可能性
- 装置の破損・脱離リスク
- 効果が安定するまでの経過観察が必要
- 治療内容や個人の状態によっては追加治療が必要になる場合があります
詳しくは担当歯科医師にご確認ください。ご不明な点はお気軽にご相談ください。
